・予定納税額や振替納税の設定を確認したい
・e-Taxで「申告のお知らせ」を見たい
・電子証明がない場合の対応を知りたい
今回は確定申告に役立つ情報が載っている「申告のお知らせ」について解説します!
「申告のお知らせ」とは?
確定申告に関する情報が一覧になっている便利なお知らせ!
皆さんは「申告のお知らせ」をご存知でしょうか?
電子申告をしている方については毎年1月頃の情報をもとに発行される申告に関する情報を一覧にしたものです。
引用元:国税庁「確定申告等についてのお知らせ-e-Tax」
「予定納税額」や「消費税の簡易課税の届出の有無」、「振替納税の設定口座」などを確認することができます。
確定申告は1年に一回のため「去年どう設定したっけ…?」ということがよく起きます。
このお知らせはそういった「これどうしたっけ?」というものを思い出すのに非常に役立ちます。
格納されるのはe-Taxの「メッセージボックス」
この便利は「申告のお知らせ」がどこに格納されるかと言いますと、e-Taxの「メッセージボックス」に格納されます。
格納される時期は毎年1月20日前後になっています。
e-Taxの受付システムでは以下から確認できます。
問題はこの「認証」です。
納税者が確認するには「電子証明書」が必要
e-Tax自体は利用者識別番号とパスワードを設定する方法でも利用することができます。
電子申告も番号とパスワードがあればできますので、特段問題は今のところありません。
※利用者識別番号とパスワードによる申告はマイナンバーカードが普及するまでの暫定的な対応です。
しかし、「申告のお知らせ」を確認する場合、利用者識別番号とパスワードだけでは確認できません。
上記のメッセージボックスの欄に表示されているとおり、マイナンバーカードなどの電子証明書による認証が必要です。
電子証明書が無いから利用者識別番号とパスワードで申告しているのにおかしな話ではありますが…。
申告のお知らせを確認する方法
①マイナンバーカードを取得する
政府もここにきてマイナンバーカード普及に本気になっています。
通知カードを受け取っただけでマイナンバーカードを発行していない人には交付申請書の追撃が来ています。
今後利便性が向上することも見込まれますので、これを機に発行するのも一つの方法です。
マイナンバーカードを発行し、カードリーダーを使ってe-Tax上で認証することでメッセージボックスに入れます。
②税理士に委任して税理士に確認してもらう
確認したいけどマイナンバーカードを作っていては間に合わない!という場合は税理士に委任して確認してもらう方法があります。
手順は以下の通りです。
- e-Taxにログインする
- 各種登録・変更より「委任関係の登録」へ
- 税理士の利用者識別番号と自身のカナ氏名を入力
- 税理士が承認
それぞれ画像を使って解説します!
①e-Taxにログイン
e-Taxには利用者識別番号とパスワードを使ってログインします。
②各種登録・変更より「委任関係の登録」へ
ログイン後、スクロールし各種登録・変更より「委任関係の登録」へ移動します。
③税理士の利用者識別番号と納税者のカナ氏名を入力
ページ移動後、税理士の利用者識別番号と自身のカナ氏名を入力します。
入力後登録をしますと税理士に承認依頼が飛びます。
④税理士が承認をする
税理士側で納税者からの委任関係の登録依頼を承認します。
これにて手続き完了です。
税理士のメッセージボックスに納税者の「申告のお知らせ」が転送されます。
税理士は全員電子申告のためのカードを持っていますので、誰でも確認できます。
まとめ
- 「申告のお知らせ」には確定申告に必要な情報が満載
- 「申告のお知らせ」はe-Taxのメッセージボックスに格納される
- メッセージボックスを見るには「マイナンバーカード」か「税理士に委任」が必要
予定納税などは納めたそのときは覚えていますが、いざ確定申告の時期になると「あれどうだったっけ?」ということもあります。
そんな時は「申告のお知らせ」を使って自身の確定申告に関する情報を確認してみましょう。
自身で確認することが出来ない場合は税理士に相談して確認してもらうのも一つの方法です!